1 未熟さ 浮気をしている人は、まだ結婚生活が成熟した段階に到達していない。つまり、彼らは自己中心 的で自分本位なのだ。自分の衝動をうまくコントロ-ル出来ず、性的な願望を叶えたいという欲 求に抵抗できない。だから、結婚の誓約を守れなくなる。 2 内面の葛藤 自己評価があまり高くなく、自身が不安定なことを感じている場合に多く見られる。彼らは性的 に自信がなく、ほかの人からの愛情や関心、セックスなどを繰り返し確認しなければ、自分自身 が保てなくなる。 3 アルコ-ル、ドラッグの問題 正常の抑制能力を欠くこともある。したがって正常なときには考えられいほど慎重さに欠け、配 偶者以外の誰かと性的な関係になることもある。 4 うつ病、あるいは躁うつ病(双極性障害とも呼ばれる) うつ状態のときには、周囲で自分にアピ-ルしている人の関心や興味に、ふだんよりも敏感にな っていることがある。テンションがかなり低くなっているので、自分に魅力を感じ興味を持って くれる人には、ことさら気分の高揚を感じやすいのだ。
彼らは家ではとても落ち込んでいるので 配偶者も距離を置き、一方、躁状態のときには、ハイな気分でエネルギ-にあふれ、性欲も高揚 していることがある。そんなとき、その人は楽しく魅力的で、性的なエネルギ-も充満している が、判断力はおかしくなっていることが多い。そのため、正常なときとは違って相手かまわず場 あたり的であるため、浮気に走りやすくなるのだ。しかし、躁状態が治まってしまえば、一転し て自分のやった行為を恥じ入ってしまう。 5 性格的な欠陥 ひと言でいうと、このような人たちには思春期あるいは小児期にまでさかのぼる、長期にわたる 人格構造の欠陥がある場合もある。一般に彼らは正直でないことが多く、良心というものをあま り強く持っていない。ひとりの人と本当の意味での「一夫一婦制」り関係が続けられず、一回な いし複数の結婚生活の中で、つねに愛人がいる場合もある。 6 性的嗜好、脅迫的なセックス つねに強迫的な衝動にかられてしまうため、性的な充足感を繰り返し求めざるを得なくなる。そ れでも満足できないため、すぐまた同じパ-トナ-か別の人で性的欲求を満たす必用に迫られる。 中には、しばしば売春婦まで買う人もいる。 7 ライフステ-ジの要因 男性の中年期は昔から「男の更年期」とも呼ばれており、この時期男性は結婚相手以外の誰かと 恋愛したり、はじめての浮気をするといわれている。30歳を過ぎて、あるいは40歳にもなっ てから浮気を体験する人もいる。このような場合、必ずといっていいほど自分の今の生活に欲求 不満や倦怠感があり、浮気で得られる変化や興奮に流されやすくなってしまう。 8 仕事の危機、または失業 仕事の経歴は、その人の人間としてのアイディンティティに重要な意味を持っている。もし一時 解雇されたりクビになったりすると、自己の価値観に対する強烈な一撃となり、本当に心配して くれる人、理解してくれるように見える人、気持ちを安らげてくれる人に、よけいに心が動かさ れやすくなってしまう。